関西学院大学サッカー部に繋がる一貫指導で、楽しく賢く考えるサッカー!

タヌキの手抜き♪手抜きのタヌキ⑯

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タヌキの手抜き♪手抜きのタヌキ⑯

動体視力=スポーツビジョンの最新の研究のお話

前回のタヌキの手抜き♪に連動して、おもろい話には『見ること』をテーマにした絵本が
サッカーの視点で掲載されています。目は心の窓とも言います。

ほら、自分に自信がない時は、パサーと目を合わせないで存在を消すことってあるでしょ?!
なに?授業でもしょっちゅうだって(@0@)?!

今回のタヌキの手抜きはさらに連動します。スポーツビジョンについて様々な切り口から
多くの先生が研究発表されておられるので、そのいくつかをご紹介しましょう。

球種の見極めと反応のスタート

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若いころ野球少年だったA先生は、ピッチャーが投げたボールの球種を、
バッターはどの時点で見極めるんだろう?と考えました。そこで投げた
ボールの軌跡をランプが連続して点灯していくことで表す装置をご自分
で考案され、その装置を使ってバッターに反応させる実験をしてデータ
を取られました。

同じような疑問を持ったB先生はピッチャーの投げる動作やバッターの構える動作を撮影し、
ボールがどの地点に来た時にバッターが見極めて反応を始めるのかを動作分析をされました。

どちらの先生の研究も、その装置を使った時と実際の投球や反応との差がどれだけあるのか、
バッテリーとバッターの駆け引きなどの入った実際の試合との差はどうなのか…というよう
なところで更なる進展を期待されています。

サッカー選手の最適視力は1.2

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動きを捉える能力をアップさせるための機器を考案されている研究者や
メーカーもいます。

スポーツビジョン研究会の石橋先生(愛知工業大)は古くはスピージョン
というゲーム感覚のトレーニングソフトを開発され、現在は「日本一受け
たい授業」などテレビ番組などでもお馴染みです。

おおらかなお人柄もあって人気者ですが、多くの実験から豊富なデータを持っておられ、
現在のスポーツビジョンの基礎データ構築に貢献されておられる凄い先生です。

例えばスポーツの種目によって最低限必要な視力はいくつ、最適な視力はいくつ(見え過ぎて
もいけないらしい…)というデータも石橋先生が出されたのだとか。

ちなみにサッカーでは最低0.8、最適は1.2のようですよ。この視力がない選手は、迷わず
コンタクトレンズなどでの視力矯正を考えましょう。

レーシックなどの手術という方法もありますが、将来のことや安全性、経済的なことなども
良く考えて自分に最適だと思われる方法を選択してください。

見えるって感動

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前回も書きましたが、見えるって感動ものなのです!
スポーツの現場では視力が悪いという自覚がない選手が多いと思われるの
ですが、実はぽんきちも小学生の頃からメガネをかけていました。

徐々に視力が落ちていったという記憶はありません。そもそも自分で視力を意識したことは
なかったので、自分が視力が悪いということは小学校の健康診断の視力検査で判りました。

多分視力の悪い人はみんなそうだと思います。

見えていないのが普通??

見えていない状態が自分の普通だったので、他の友達だって、みんなこんな風に見えている
んだろうという程度で「見える」ということがどんな事かも考えもしませんでした。
が、メガネ屋さんで自分の視力に合ったメガネを作ってもらって見る世界は、今までの世界
とはまるで別世界でした!! みんなはこんな風に見えていたのか!!とびっくりです。

コンタクトレンズ

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さらに大学生の時にコンタクトレンズにしましたが、その時の見え方は
さらに感動的でしたね。何しろ遠くの木々の葉っぱの1枚1枚まではっきり
と見える(見える人にはわからないでしょうけれど)!!

メガネではどうしてもレンズの大きさしか視界がありませんけれど、コン
タクトレンズなら、自分の目で見るのとほぼ同じ視界が確保できる、と
いうのも嬉しかったですね。

実生活上では、ラーメンとか、温かい料理を食べる時に視界が曇らなくて良いというのが一番
の利点でしたけれど(*^-^*)

3Dスポーツビジョン測定装置

画面に奥行きを持たせたいと、3Dでのスポーツビジョン測定装置を考案されたソフトの開発者
やメーカーもあります。

この装置では、実際に近い感覚で画面の奥まで焦点を合わせているという測定データも裏付けに
あり、プロ野球の選手などではこの装置を購入して自宅で密かに見る力のトレーニングに励んで
いる選手もいるようです。

Jリーガーで使っている人は…?!密かな努力って、あまり言いふらさないから定かではありません
が、2、3人はいると聞いています。

シャッターゴーグル(目の「大リーグギブス」)

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わざとシャッターが切られるように、視界を遮る仕掛けをつけたメガネ
(シャッターゴーグル)を考案した方もいます。
これを装着していると、わずか0コンマ何秒か定期的にシャッターが切
られ、視界が遮られるのでフラッシュ効果を受けているように見えるの
です。

そのコンマ何秒か、どの位の間隔かは自分で設定できます。
装着していて非常に見づらいわけですが、この状態でトレーニングしておけば、装着しないで
臨む実際の試合の時には100%の視界が確保でき、見る力がアップされるという原理の
トレーニング用の装置です。

このシャッターゴーグルについては、トレーニング効果が有効な種目もあるようで、現在いくつ
かの実験が続けられてデータを蓄積している段階です。

パリダカのレーサーはサングラス20個

カラーレンズを使った効果を研究されている先生もおられます。
レンズの色によって見え方が違うという点に気づいて研究をされておられます。

パリダカドライバー増岡浩

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関連した話ですが、以前パリ-ダカールラリー
(パリダカ)のドライバーだった増岡浩さんの講演
を聞くチャンスがありました。

ラリーのドライバーなので、車の運転テクニック
や整備の話かと思っていたら、その辺りはどの
ドライバーも車のメーカーが会社の命運をかけて
競いますし、主催者側もメンテナンスや燃料の準備
などは周到にしますから、だいたいどのドライバーも同じようなレベルの準備やバックアップ
はできているそうです。

何が勝負の分け目か?

では何が勝敗を決めていくかと言えば、事前にできるルートのチェックや体調管理が主になる
そうです( おっ、サッカー選手にも通じる話 !! )。

その事前ルートチェックの際に、ダカールまでの砂漠上のルートを、何時にどの辺りを走る
ことになるかという想定する作業があるとのこと。

砂漠の隆起が朝日や夕日によってできる影があるのですが、朝日なのか夕日なのかで影の方向
も違い、その見え方が最も良く見えるレンズは何色か、ということまで考えてングラス
準備するのだそうです。

見えなければ命も危ない

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その時は黄色いレンズが一番見やすい、と話されてたと思います。

レース用の車はとても狭いので、必要のない装置は極力外し、少し
でも燃料を積めるように工夫するなど改造します。

無駄な物は一切排除したいレースですが、なんとレース用に準備する
サングラスの数は20個ほど!!

実際に見せて頂きましたが、革製の小ぶりのアタッシェケースのような頑丈なバッグにきちんと
収められていて、運転中でも直ぐに取り出せるように順番も決めておいてスタンバイさせるのだ
とか…?!

砂漠の隆起を見逃して走行すればすぐに転倒→リタイヤ、下手すれば命も危うい。
それほど『見る』ことに注意を払い、周到な準備をするのだそうです。

色、見やすい色と形

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 色覚異常の方の見え方に着目している研究者もおられますし、 
 ユニバーサルサイン(学校や駅などでの表示方法)ではどの
 ような色と形が見やすいのかなどを研究されておられる方も
 おられます。

 色の組み合わせという事で、スポーツの場面で実際に活用して
 いるチームもあるようです。

某プロ野球チームではキャッチャ-のプロテクターの色に工夫をし、
ピッチャーがそこを目がけて投球しやすいように工夫したそうですし、キャッチャーミットの
色などにも着目したようです。

残念なことに、それが勝敗に直結しない…。
そこがスポーツの奥深いところというか、楽しめるところでもありますが。

はっきりとコントラストが浮かび上がる色の例としては黄色×紺色とか、もちろん黒×白とか…。

ちなみに日本代表のブルー×赤の組み合わせは、ブルーが汗で黒っぽくなってしまった時には
あまり目立たない組み合わせの色となってしまうようです。

目に良い食べ物

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栄養学的に『眼に良い食物』を研究している所もあります。

「目が良くなるから八つ目ウナギを食べに行こう」とか言
っていたこともありましたが、最近のサプリメントでは
ブルーベリーに代表されるアントシアニンとか、ルテイン
という物質が注目されていますね。

アントシアニンは紫色の色素で、ブドウやイチゴといったベリー系の果実や食品などに多く含
まれている成分です。
摂取しても吸収されて効果が発揮されるまで2~3時間かかると言われますし、消費されてしま
うので毎日摂取することが必要とされます。

できるだけサプリメントではなく、食品から摂りたいと考えれば、毎日の食事でベリー類を
果物で摂る以外に、サツマイモを皮ごと食べるのとか、マロウというハーブティーでお手軽に、
と言うのも1つの方法ですね。

年齢によるスポーツビジョンの変化

年齢によるスポーツビジョンの変化も研究されています。それによるとスポーツビジョンは
20歳前後がもっとも成績が良いのだそうです。歳を重ねるにつれて、経験を積んで(悪)知恵
はつくけれど、見る力は落ちる一方のようです。

あ、みんなはまさにスポーツビジョン全盛期(^_^)!! だからゲームとかにばっかり夢中に
なっていたらだめですよ!!

広い戸外でどんどん身体を動かしながら『見る』力も鍛えてくださいね!

やっぱり、Look around, Think before!

情報処理

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そして、見ることや見える目を持つことは大事
ですが、目から見た情報を処理する能力を準備
しておくことも同時にやってください。

自陣ゴールに攻め込まれる、スルーパスが入る。

→そのパスのスピードは? 高さは?
→回転は掛かっているのか? 味方はクリア
 出来るのか?
→自分のマークはどこにいる?
→マークを外して当たりに行くか?味方に当たらせるか?

…そういった情報を、パスが出される前に予めインプットしておく能力も鍛えなきゃ!という
  事です。

即断即決、スピードが勝負

たくさん選択肢を持っておくことは大事ですが、その選択肢の中から瞬時にどれを選ぶか決定
する能力が大事です。

画像の説明

考えて考えて選ぶ選手もいれば、天才的な閃きで処理する選手もいる
のも事実です。
よく言われるたとえに、仮にお菓子が2種類以上あったとします。
どれが良い(^_-)b?って聞かれた時に、直ぐにこれ!って選べる人も
いるし、すご~く時間をかけて迷って選ぶ人もいます。

けど、スポーツの場面の多くは時間こそ勝負!即決できる能力は鍛え
られる、と多くの一流選手を見てきたぽんきちは思います!

という訳で次回はまたちょっと視点を変えたお話をするつもりです。

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