関西学院大学サッカー部に繋がる一貫指導で、楽しく賢く考えるサッカー!

タヌキの手抜き♪手抜きのタヌキ⑮

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タヌキの手抜き♪手抜きのタヌキ⑮

今回は動体視力=スポーツビジョンのお話

情報の8割は目から

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動体視力は動くものを認識する目の能力を
言いますが、スポーツの場面で使うこの能力
を、特にスポーツビジョンと言うこともあり
ます。

私たちは外界からの情報の約8割(ほとんど)
を目からゲットしています。

普通の生活でもスポーツでも、目で見る以外
に耳から聞いたり、気配で察することも大切
ですが、それほどまでに目からの情報は重要であることを、まずは知っておきましょう。

目と手(足)と頭

私たちの行動は、まず良く見て、その情報を脳で認識し、判断することで実際の行動となります。スポーツの場面では、ゆっくり考えて行動に移している時間はありませんよね。なのでこの一連
のプロセスを瞬時にできるようになるために、日々のトレーニングを行っている訳です。

自分のプレーを振り返ってみて!トレーニングの中で、コーチ達から「周りを良く見ろ!!」と
言われていない?

あまり考えもせずに不用意なパスを出して相手選手に取られたりしていない?

すべて周りを良く見ていない、考えていないことから始まるのですが、実はそこには目で見た
情報(相手チームのシステム、相手選手のポジションや癖、パスのコース、ボールの勢い、
味方の動き、その日の天候などなど)を一瞬で判断できる情報処理能力が大事になるのです。

普段から周りを良く見て、状況を判断することが出来ていたら、試合中でも突然の展開に
慌てることなく、相手選手はどこにいてどう動いて来るかを判断し、最善のパスコースを
選ぶことができたり、ベストポジションを取ることができるってことです。

まずは基本となる「見えていること」がとても大事なのです。

スポーツビジョン

一般的にスポーツビジョンは8項目の検査(測定)で全体を評価しています。

① 静止視力

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健康診断などで測る視力のこと。動体視力もまずは普通の状態の視力
が基本になります。これが低い選手はまずは視力矯正から!

サッカー選手ならソフトコンタクト(1回限りの使い捨てでも2週間用
でも)がお勧めですが、普段の目のためには眼鏡が楽で良いと思います。
うまく使い分けている選手もたくさんいますし、もう皆さんもやって
おられるかも知れませんね。

② DVA動体視力
眼から一定距離の空間を横に移動する視標を眼の動きだけで見きわめる能力です。

③ KVA動体視力

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自分に直線的に近づいてくる視標の形状を見き
わめる能力です。

④ 眼球運動
視線を動かして複数の目標を次々に見極める能力のこと。
相手選手がどこにいてどんな動きをしているのか、パッと見極める能力に直結します。

⑤ 深視力
両眼の視力バランスや、左右の視力の微妙なずれによる視標の相対的な位置関係を認識する
能力。運転免許の更新の際に行われている検査…って、まだ皆さんは無免許でしたね。

奥行きを認識する能力と言えば良いかな?テニスやサッカーなどのスポーツでは特にこの
深視力が決め手と言われます。

⑥ 瞬間視
味方選手や相手選手の位置関係など、必要な情報を瞬時に認識する能力です。
例えば何の意味もなく並んだ6ケタの数字を一瞬だけ見せられて、左から順番に答えていく…
というのを見たことありませんか?

⑦ 眼と手の協応動作
眼でとらえて素早く反応する、スポーツをするうえではとても大切な能力です。
ゲームセンターなどで一時流行った「もぐらたたき」が良い例です。
一点に意識を向けないで、視野全体に注意を配り、周辺視でターゲットを捉える能力が関係
します。

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サッカーは眼と足(と頭)の競技です。
一瞬にしてボールの球種を読み取り、GKの位置を
把握してもっとも有効なコースにシュートを打つ!

そんな時にも、視覚とパフォーマンスの間の精密な
協応動作が働きます。

⑧ コントラスト感度
明るさの微妙な違いを識別する能力です。ナイトゲームでのボールの見極め感などに影響する
ことがあります。


この8種類の測定項目のうち、①の静止視力⑧のコントラスト感度はトレーニングの効果は
ほとんどないと言われています。が、静止視力の項でも書きましたが視力矯正するという手
がありますね。

見える目を持つということは基本のキだと言えますね。
JFAの審判委員会では、定期的にこの8項目の検査を実施しているそうです。

見えるって、感動!

ここで問題なのは、視力の低い選手の中で、「自分は視力が低い」という自覚がない選手が
いること。

まさか!と思うでしょうけれど、目が悪いという自覚のない人って案外多いのです。日常生活
でもなんとかなっているから、物がはっきり見えることを経験していない=必要を感じて
いないということが考えられます。

最近の学校の健康診断では視力検査は検査結果をA,B,Cなどの判定で返されるようです。
これも、自分の目は見えている目だと思い込んでいる原因の1つだと思います。

遠くを見るときに目を細めてみている人、お友達にいませんか?そんな人は一度眼科で正確
な視力検査を受けてみると良いと思います。場合によっては仮のレンズを処方してもらって
「見える目」を体験すると良いですね。

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遠くの木々の葉っぱの1枚1枚がクリアに見えた時なんか、感動ものですよ、きっと(@o@)!!

ちなみに、ぽんきちの子どもの頃は黒いオタマのよう
な器具を持って片目を覆い、5m先の視力検査表を上から
順に読まされて、結果は0.4とか1.5とかの数値で返され
ましたから、みんな自分の視力を知っていました。

一流選手は目が良い

スポーツビジョンの調査研究で、「一流選手は目が良い」という報告があります。

あるプロ野球チームでスポーツビジョンを測定したところ、レギュラークラスの選手は検査
結果も抜群、常にベンチ入りできるサブのメンバーは中間、いわゆる2軍の選手たちは検査
結果も芳しくなかったという結果が出たという報告です。

目が良いからレギュラーになれるのかという事ではなくて、良いパフォーマンスを発揮する
ためには良い目が必要だ、ということです。

中田選手のスポーツビジョン

画像の説明

サッカー選手の動体視力はこれまでにも話題になることがあり
ましたが、例えばJリーグを始めとしてセリエAなどで活躍した
中田選手などは抜群のスポーツビジョン能力を持っていたと言わ
れています。

ワールドカップの記録ビデオの撮影には、わざわざ「中田カメラ」
という担当がいて、専属で試合中の中田選手を追ったほど。
彼の試合中の姿勢や目の動きを細かく撮影して分析したと言われています。

そのくらい目(視力)は重要な意味を持つのです。そして彼自身はピッチ上に立っていても、
天井カメラから見ているようにピッチ上の選手たちのポジションや動きが見えていたそうです。

3回転ひねり技

さて、この夏を彩ったスポーツと言えばロンドンオリンピック!サッカー日本代表・男子は
惜しくも韓国に敗れメダル獲得には至りませんでしたが、なでしこJAPANは堂々の銀メダル
の活躍でした。

ですがぽんきちが今回のオリンピックで衝撃だったのは、男子体操の内村航平選手の目の
話題でした。彼の強さを探るTV番組があって、皆さんの中にもご覧になった方もおられる
でしょう。

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彼の安定した着地姿勢などを支えていたのは彼の運動能力もさることながら、
スポーツビジョンの能力だったという事実が判明したのです。

彼は鉄棒から手を放し、3回転捻りをしながら着地をするまでに、体育館の
天井と着地面であるマットが3回交互に視界に入っているのを数え、確認し
ながら着地しているのだそうです。

内村選手は瞬間視のテストも難なくクリアしていました。

ぽんきちも今までスポーツビジョンに関心を持って情報は集めていたので、スポーツの中でも
特に球技やアーチェリーのような競技では見ることの重要さは判っていました。

けれども個人競技の体操で、というのはまさに「目からウロコ」でした。
どんな競技でも「見ること」は大事だということを改めて確認しました。

そしてあのほんの数秒の短い時間にきっちり自分の目で見て確認するという作業が出来ている
ということに感動しました。

内村選手は小さい頃にトランポリンが大好きで、それで練習をしていたので空中も普通の空間
に感じられるようですが、そのような中でスポーツビジョンも鍛えられていたのでしょう。

スポーツビジョンの鍛え方

スポーツビジョンのトレーニングはどうすれば良い?どうすれば早く動くものも良く見えるよう
になるの?これはスポーツ選手でなくても一番知りたいところですね。

昔の選手たちは電車やバスの中では座らない、つり革も持たずに立って、ガタンガタンと揺れる
乗物の動きでバランスを取る練習をし、車窓から見える外の風景を見て、例えば目に入る看板を
次から次へと読んでいく…って聞いたことありませんか?

あまりにも簡単で普通のようですが、実はこれが案外有効なトレーニングなのです。雑踏を歩く
ときにも、向こうから来る人にぶつからないように直前に避けながら歩いたりとかね。

毎日の練習の中でも「見る」→「判断する」→「行動に移す」という一連の神経の動きを意識
したトレーニングメニューも考えられます。

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2人で向かい合ってボールを蹴る時に、ただ蹴り合うのではなく、例えば
片方の選手が蹴る時に右手に赤いマーカーを持って挙げた時は受けた選手
はダイレクトで返す。

白いマーカーの時はワントラップして返す。何も挙げない時はツータッチ、
などルールを決めて蹴ってみることも「見て」「考えて」「パス」する
パターンを無意識にできるようにする良いトレーニングになります。

どんなメニューが良いか、「考える」ことも大切ですねよ。

ゲーム機で鍛える?? ダメ、ダメ!

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携帯のゲーム機などで目を鍛えるトレーニングのソフトもあるようです。
全く無駄ではありませんが、目が疲れる割には実際に役立つトレーニング
効果は得られないと考えられています。

残念ながらしょせん目とゲーム機の距離でのトレーニングだからです。
サッカーのような大きなフィールドでの目の動きのトレーニング効果としては疑問と眼精疲労
が残るだけです。あ、肩こりとかもね(^_-)-☆

遊ぶ,自然の中で遊ぶ

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キッズの頃からのトレーニングならどんなことが
効果的だと思いますか?
答えは1つ!自然の中で。

いえ現代ではそんな贅沢は望めませんが、少なくとも
戸外で思いっきり遊ぶことです。

ん?それはやってきた?夏休みにセミやトンボ獲りに行ったり、木に登ったり、あるいは友達とジャンケン
して鬼ごっこをしたり…。
そんなことから素早く「見つけること」「トンボがどう動くか」「どこに網を出せば獲れるか」
など、自然に身についていくはずです。

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それに遠くを見たり、近くの物に焦点を合わせたり、
と戸外にいれば目の力はフル活用です。
キッズ年代には及ばないけれど、今からでも
トレーニング効果はありますよ!

家の中でゲームをやっても目は悪くなるばかりで
良くはなりません!気分転換もほどほどに!!

という訳で、今回はちょっと変わった視点から
サッカー(スポーツ)の上達方法を考えてみました。

次回はスポーツビジョンの最新の話題などをご紹介しようと思います。お楽しみに!!

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