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タヌキの手抜き♪手抜きのタヌキ⑫

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タヌキの手抜き♪手抜きのタヌキ⑫

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ちょっとご無沙汰でした!前回の骨折の話から少々時間が経って
しまい、間の抜けた感じ(冷汗)。年末年始をはさみ大分リズム
が狂ってしまいました。

そんなぽんきちに言われたくないかも知れませんが、サッカー
だって毎日の生活だってリズムって大事です。 と言うわけで
今回は女性の体のリズムの話しです。
女性アスリートが知っておいて欲しい情報を書いておきたいと思います。

女性の体のリズム

攻撃と守備
言うまでもなく、女性は生物学的に種の保存=自分の子孫を代々残して伝えていくメカニズム
の中で出産という重要な役割を担当しています。そのための機能満載なのが女性の体です。
本来女性の体は「防衛体制」にあると言われます。

オスはメスを勝ち取るための「闘う性」であるのに対してメスは「守る性」なのだと。
メスが絶えてしまっては遺伝子を残せないからです。「生理(月経)なんてなければ
良いのに…。」と思っている人も多いと思いますが、女性アスリートはこの宿命と上手
に付き合っていくのが1つのテクニックであり、パフォーマンスアップの鍵なのです。

神経系とホルモン系
さて、人間の体内の命令系統としては神経を使って電気的な刺激として伝達する神経系統と、
特定の臓器から分泌された物質を、血液を介して体の隅々まで穏やかに伝えるホルモン系統
の2種類あります。

女性としての機能はこのホルモン系統でコントロールされています。生理中は気分が不安定
だったりする人もいますが、そんな気持ちの不安定さもホルモンの影響があってのこと、
と考えると納得できるかも知れません。

体内のホルモンの量が変わって、微妙なところで体内バランスが変わっている訳ですから。
女性ホルモンに限らず、ホルモンの分泌量って本当にごくごく微量なのですが、その作用
は心身ともに大きく影響するということです。ホルモンは偉大です。

ホルモン系

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普通女性の体内(卵巣)ではほぼ1ヶ月に1回のリズムで排卵が
起こります。このタイミングで受精が行われれば妊娠→出産と
なるわけですが、子宮内では妊娠に備えて大切な受精した卵子
を保護して成長させるためにクッションを厚くして準備をして
います。

ところが受精しなかった場合はこのクッションが要らなくなる
ので排泄します。大雑把に言えばこれが毎月の生理(月経)です。
この一連の過程は女性ホルモンのコントロール下にあります。

そしてこの女性ホルモンの分泌をコントロールするのも、これまたホルモンです。
このホルモンは脳下垂体から分泌されますが、その分泌される様子を調べた結果、
分泌の様子はとてもリズミカルであることが判っています。

特に夜間の就寝時には分泌のリズムも整い、量も多いと言われています。
女性ホルモンに限らず成長ホルモンも夜間に分泌されますもんね。
夜更かしはお肌に悪いと言うのもこんな理由からです。

だから夜はキチンと寝ること!
良好な睡眠によって体は夜作られると言っても過言ではないでしょう!!
夜の睡眠が体のリズムの鍵を握っているのです。

上手につきあう
普通ドクターは「生理中は運動を避けるように」と言われます。
だって体の内部で出血しているのですから当然です。

でもアスリートはそうも言ってはいられません。
上手につき合う「対策」を立てていきましょう。
対策=良い準備(サッカーと同じ!)です!

1.周期的なことに関して

ごく普通に成長していれば小学校の終わり頃から中学生にかけて生理が始まって(初潮)、
最初の頃は不安定な周期も段々に定期的になってきますから、そろそろ生理(月経)
になるな、というのがわかってくると思います。

その時期にできるだけヘビーなことをしないようにするというのは、みなさんやって
いることだと思います。サッカーの活動予定がわかっていればそれなりに心づもりや
準備はできますよね。例えば走り込みをする時期=持久力アップの時期に当たって
しまう場合。監督やトレーナーに正直に相談すれば、自分だけは体調の良い時にその
メニューをずらしてもらうなど配慮してもらえるかも知れません。

逆にその位の配慮は監督やトレーナーもできなくてはいけないと思います。ただし、
体内で出血しているとは言いながら病気ではありませんから、選手も生理を口実に
現実から逃避することのないように。

ずらしたメニューは他でカバーするようにしないと、結局は自分のパフォーマンス
にはね返ってくることを忘れないで!こんなところでも自分に勝つことが求められて
いるのですから、一流の女性アスリートは本当に強い…?!

個人差
気分が不安定だったり、出血の手当てなど面倒で…と落ち込む人もいれば、まったく
症状がない人もいて、なんでも普段と同じようにこなせる人もいます。

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寝込まなければいけないような痛みや不快感、出血量が多いなどの
症状がある場合は子宮内膜症などの病気があるかも知れません。
迷わず婦人科に相談しましょう。

生理(月経)の時期を薬でずらす、という手がないではありません
が、ぽんきち的にはお勧めしません。
前にも書いたと思いますが、ごくごくわずかな量で機能をコント
ロールするホルモンですから、薬の服用にもドクターの処方が不可
欠の筈です。

広く一般的な(アバウトな)量で設定されている市販の薬を服用
することによって、体のバランスは崩れます。

また薬で入ってきたホルモンであっても血液中の量が足りていれば、脳は体内の量が足りて
いると感知してしまい、自分の臓器からの分泌する量を減らすように働いてしまいます。

これでは自分の体のリズム全体を崩すことになります。そして一時的な影響で終わら
ないこともあるのでよくよく注意が必要なのです。

豊かな食生活
激しい運動量や片寄った食生活なども体のリズムに大きく影響します。
ぽんきちの知っているアンダー世代の代表に入るクラスの選手でも、高校生になって
も初潮をむかえていない、という選手がいました。
以前にちょっとお話しした貧血の選手です。

貧血と聞いてぽんきちは、真っ先に生理(月経)の出血量が多いのでは?と疑いました
が、実は逆でまだ生理がないというのです!!それも異常なことですから、貧血と合わ
せての治療になりました。

過度のトレーニングが女性のリズムに大きな影響を与えていた例の1つです。
もし10代の後半になっても生理がない選手がいたら、一度婦人科のドクターに相談する
ことをお勧めします。

2.毎日基礎体温を測ろう!

ホルモンの作用によって毎月の排卵→月経がコントロールされていることに伴って、女性
の体温は定期的に高温期と低温期を繰り返します。
その差は小数点2桁以下の微妙な温度差ですが、その微妙なところを測定できる体温計
があります。

基礎体温計(ぽんきちの時代は婦人体温計と言われてたなぁ)という体温計で、使い方
は普通の体温計と同じです。毎朝目覚めた時に、まだ休んでいる状態で測定するのが
ベストです。新しい機能つきの体温計では、毎日の体温を自動的に記録してくれたり
もしますが、ごく普通のものでも自分で記録してできればグラフにしておくと、高温期
と低温期の差が判ります。

簡単なことですが、自分のリズムを把握できる方法です。もし婦人科を受診するような
場合は、このリズムがわかるグラフを持って受診すると、ドクターの診断の材料として
大いに役に立ちます。あれこれ口で説明するより、一目瞭然だからです。

3.グッズの準備

最近は生理用品も快適な物が多種類、多数開発されてきています。
ぽんきちの子どもの頃や、ましてやぽんきちが聞いている母親の時代の様子などからは
考えられない進歩です。

でも進歩=完成形ではありません。「すぐに吸収、たくさん吸収」などとうたっている
高分子吸収体(ポリマー)を使っている製品は、装着時は快適でも、体温で蒸れて
しまってかぶれる事があります。こまめに取り替える、他の製品と組み合わせるなど工夫
しましょう。

同時に体に刺激の少ないものとして布製品も見直されてきています。できれば地球に
も体にもやさしい自然素材の物をと思いますが、普段家にいる時用、学校がある時用、
試合やトレーニング時用など、時と場合に応じ使い分けるのも常識ですよね。

Forget-me-not

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内装タイプのものは特に扱いを丁寧にして欲しいと思います。
中には使っているのを忘れちゃう人もいると聞いてビックリ
ですが、長時間血液が吸収された異物を体内に放置したら…?
結果は想像できますよね。

でも、実際にある話です。ご注意くださいね!
身につける下着類も同様です。
グッズは自分にマッチした最適の物と出会うまで色々お試しを。
また、不測の事態に備えて、いつもバッグの中には予備のグッズ一式を携帯しておく位
の心掛けは、アスリートである以前に女性として必要です。
キュキュッとパッキングすればそんなにかさ張りませんから(^^)v

4.心の準備

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生理中は気持ちの不安定さからパフォーマンスが上がらない、
という調査結果もあります。
これとは逆にパフォーマンスが上がったという調査結果もあり、
調査の設定条件にもばらつきがあったりするので、まだ確証は
得られていないのが実際です。
元々1人1人微妙な差がある問題でもあり、本人の向き合う姿勢
も大きく影響します。

生理に限らず、難しいことや面倒なことに立ち向かう時は、心構えも含めて良い準備ができて
いるかが大きく影響します。

まずは自分の状況(生理に関して言えば自分が女性であること)を受け入れるところから始まる
と思います。
そして女性であることは自分にとってマイナスではないと言うことも大事な点です。
他の女性アスリートもみな同じ悩みや問題点を抱えている中で闘っているという点です。

正しい知識
こんな風に考えてくると、トレーニングの方法や負荷の程度も、アスリートは自分の生理の
リズムを把握することと、チームメイトや監督、コーチ達も同じ方針で賢く対処していくの
がベストでしょう。

一流のプロになれば、自分の専属トレーナーを雇うことも可能でしょうけれど、専属
トレーナーをつけられない人は自分がトレーナーになるしかありません。

そのためにも基礎体温の測定は大変役に立ちます。将来自分の遺伝子を残すためにもね(^_-)b
自分がトレーナーになる場合も基本は正しい知識を持つことです。それがなければ正
しい判断ができませんから。

最近はネットで簡単に入手できたり、ガールズトークでの情報交換もしているでしょう
けれど、その内容は医学的なものであったり、俗説であったり様々でしょう。
自分に合っているものかどうかを見極めるのも難しいかも知れません。
だから繰り返しますが、何事も正しい知識が必要になってくる訳です。

少なくとも保健の教科書レベルの知識は押えておきましょうね。

EBM

ここ数年来よく言われる言葉にEBM(Evidence Based Medicineという言葉の頭文字)
と言う単語があります。
科学的な根拠:Evidenceに基づいた:Based医学:Medicine、という意味ですが、その
情報は根拠になる確かなデータを持っているか?ということが、その情報の真偽を判断
する材料になるということです。

様々な情報に惑わされることなく、その情報の科学的な根拠を確認しながら取捨選択
をする必要があるわけです。そのためにはできるだけ正確な知識を身につけておかな
ければいけないことは判りますよね。サッカーだってルールを判らずゲームはできない
のと同じです。

先輩?お母さん?

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教科書には載っていないこと、教科書では判らないことは
どうしましょう?
難しい医学書を読むのは時間もかかり大変です。
病院の先生などに直接聞くという手もあるけれど、これも
なかなか難しい…。手っ取り早いのは先輩など人に聞い
ちゃうことですが、その人と自分は違う個性だと言うこと
を理解した上で、情報を取捨選択していきたいものです。

''一番身近な先輩は母親"です。遺伝的な体質や生活習慣も似ていることが多いので、役立つ情報
は母親の経験談ということもあります。それでも全く同じ人ではないことを踏まえつつ、上手に
先輩の意見や情報を参考にしましょう。

次回は自分が自分のトレーナーになる=セルフコントロールについて書いてみようかな、
と思っています。

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