関西学院大学サッカー部に繋がる一貫指導で、楽しく賢く考えるサッカー!

タヌキの手抜き♪手抜きのタヌキ⑦

タヌキの手抜き♪手抜きのタヌキ⑦

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怪我の話 その1 応急処置

今回はサッカー( に限らず )選手にとても縁の深い『ケガ』の話です。
食事の話も大事だったので何回もしつこいくらいに書きましたが、ケガの話も奥が深いと
いうか、話し出したらキリがないくらいなので、大きく分けて

①怪我をした時の対処法=応急処置 
②ケガに対する考え方
③ケガをしてしまった時に何ができるか?何をすべきか?

の3つにテーマを分けてお話してみたいと思います。

ぽんきちが普段使っている応急処置用のウェストポーチとか、ドクターバッグの中味も
大公開しちゃおうかな?

まず今回は応急処置について。

診断はドクターに任せるーーー しかしその前にセルフチェックを!

ヤバイッ!!やっちまったかも…(;_;)と思った瞬間。捻挫かな?もしかして折れちゃった
かな?…などと、色々頭の中を不安が駆け巡るだろうけれど、
真っ先にやって欲しいのは『早く回復すること』への努力です。

running medico

気持ちを立て直すこともその1つ。やっちまったケガが捻挫か骨折か
なんて論じているのはナンセンス!
診断はドクターがやります。選手は回復への努力をやってください。

>>セルフチェック

ケガをした瞬間は自分で判断しなくてはいけないことが多いですね。
大抵の場合、痛みは本人にしかわからないからです。

よほど興奮していて (アドレナリンが大量に分泌されていて)、
痛みを自覚できない時は別ですが、痛みが強くて動けないとか、
動くとどんどん痛みが強くなる時は、当然そこで練習 (あるいは試合)はストップです。

次に
①腫れていないか  ②変形していないか  ③自分で動かせるか  ④血のめぐりはどうか
をチェックして、これからお話しする応急処置をして一刻でも早く回復する手立てを講じる
ことです。

初めの手当てを間違えたばっかりに、回復までの時間が倍になったりすることもあるんです。
逆に適切な応急処置を知っていれば、ダメージから早い段階で回復に向かうことも可能です。

RICE

さて、まずはケガをした時の対処法=①応急処置の話

覚えておきたいキーワードは RICE :ライス。 これはケガをした時に真っ先にして欲しい
4つの行動(応急処置)の頭文字をとっています。

Resting ( 安 静 )

やっちゃった?とか、大丈夫か?とか言って、やたらあちこちいじらない動かさない!!って
ことです。

Q; なぜ動かしてはいけないの?
A; 一言で言えば、ケガのダメージを広げないためです。よく見かけるのは「あっ、痛っ!!
突き指したかも?」とか言って突いた指を引っ張って伸ばそうとしたり、「横には動くかな?」
とか言ってグリグリ回したりしちゃってる光景。

仮に突き指だったとしても、骨と骨を繋げている関節部分の腱とか関節を包んでいる膜とか
が傷ついていることがほとんどです。だって痛みがあるんでしょう?そんな時にシロウトが
やたらと動かしたりすると、傷んでいるところをさらに傷めることになりかねません。

Icing ( 冷 却 )

cold spray

傷めたところを冷やすことです。試合中などにスプレーをプシューッと
かけてピッチに戻る姿。カッコよく見えますが、じつは傷んだところは

スプレーくらいでは冷えません。あれは身体の表面である皮膚を冷や
しているだけなんです。

つまり、水の代わりにスプレーをかけて冷やした気になるだけ。
スプレーの冷却力は身体の中まではそんなに短時間で伝わらない
からです。

だからぽんきちは昔サッカーチームにいた時に、スプレー冷却を「キヤースメンパス」と言って
いたくらいです。本当に傷めた部分を冷やそうと思ったら、 氷や流水を使うのが一番です。

最近は製氷機で作った氷やコンビニで売っている氷をクーラーボックスに用意して行くのは
当たり前だと思いますが、ケガだけでなく、タオルやドリンク類を冷やしたりできるので、
熱中症の予防や対策のためにも使えます。

使わないで済んだらラッキー!というくらいの気持ちで、どんな季節でもどんな試合でも、
必ずチームで用意しましょう。

Q: なぜ冷やすの?
A; まず第一に痛みを和らげる目的です。冷やされた部分の皮膚感覚が一時的に麻痺します
から。さらに、傷めたところは多かれ少なかれ炎症を起こしています。

炎症というのは、例えば風邪をひいた時に喉がただれたり、赤く腫れたりしますね。ケガを
した部分もあんな感じになっていると想像してください。そして骨折でも、捻挫でも、打撲
でも、傷んだところに血液中の白血球が集まってきて、すぐに身体の修復作業に入ります。

その時に熱を持つこともありますが、その熱を抑え炎症を和らげることも目的です。
また、低温だと血流も穏やかになりますので内出血を抑える目的もあるのです。

Compression ( 圧 迫 )

画像の説明

例えばヘディングの競り合いで、相手選手の固い頭(君より?)を自分
の額で受けてしまった時など、パックリ額が裂けて出血することがあり
ます。

そんな時はアタフタしながらも、清潔なガーゼなどで傷口を覆って
押さえる…なんてことは普通にやっていると思いますが、その押さえる
ことです。

ついでに言うと、クビから上は細かい血管が皮膚表面に多いので、
ちょっとした傷でもドッと出血してびっくりすることがありますが、洗い流して
きれいにしてみると、案外傷口は小さかったりしますから慌てないように!! 

Q; なぜ押さえるの?
A; 圧迫を加えることで出血している部分を止めることになるので、止血効果があるからです。
出血していない場合でも、内出血を押さえる効果ももちろんあります。

ちょっとおでこにタンコブができた…なんて時でも、アイスキューブで押し付けながら冷やして
いるだけで、コブも引っ込んで(腫れないで)痛みも治まることもあるくらいです。

でもどんどん腫れてきていたり、どこが傷んでいるのかわからないような時は、押さえどころが
わからずに、かえって悪化させることもあるので気をつけて!

Elevation ( 挙 上 )

出血するようなケガをした時に、止血する時は傷口を心臓より高くするだけでも効果があります。
液体は低きに流れるからね。これは出血する傷にだけでなく、内出血してる(かもしれない)ケガ
の場合にももちろん有効です。

どんなケガでもまず寝かせるのは、横になれば大抵の場合傷んでいる部分は心臓よりも高く
なるので、理にかなっています。

elevation

<Jリーグのチームドクターから聞いた話>
ある選手が試合で足を骨折してしまいました。即入院
して治療をすることになりましたが、治療のために彼
のその足は、入院中ずっと上から吊っていることに。

まさに・Elevation(挙上) です。
おかげで腫れも少なく、傷の治りも早かったので入院も
短期で済み、入院中からリハビリにも取り組めた結果、
復帰も早かったそうです。

しかしこれはプロの選手だからできる対応で、一般の人は
日常生活を優先させなくてはならないために、これほど思い
切った治療はできない、と…。

ある程度のところで松葉杖で社会復帰したり、腕なら三角巾で吊ってでも学校に行ったり
しなくてはなりませんからね。

それほど・Elevation(挙上) は効果があるってエピソードです。

応急処置は治療ではない

覚えておきたいのは、応急処置はあくまでもとりあえずの処置で治療ではない、という
ことです。なので、練習でも試合でもケガをして応急処置を受けたから大丈夫、と片付けな
いで、しっかりフォローもしておきましょう。

相手選手との競り合いでピッチに手から着地。ちょっと腫れてるくらいだから大丈夫だろう、
と素人判断でいたけれど痛みが引かない。念のために整形外科を受診して、レントゲンを
撮ったら骨折していた…なんて選手もいましたね(^^ヾ´、

そしてできるだけ早くスポーツドクターのいる整形外科を受診してください。
近くの接骨院に行きたいという人もいるかも知れませんが、まずはレントゲンが撮れる、
スポーツ外傷に詳しい、という整形外科にかかることをお勧めします。

次は怪我に対する考え方について書きます。

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